ライナーノーツ日本語訳(#1)

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全部でボーナストラック以外13曲についてリックがそれぞれ書いています。ここでは順次に紹介しますが、まずは、第一曲目の「Light This Party Up」と、アルバムのタイトルになるはずだった、「Miss Mehyam」。

Light This Party Up

僕はかなりの仕事中毒者だけど、たまに疲れて休暇らしきものを取る。ということで、午後二時、タヒチのビーチにあるバーで赤ワインを前に、膝には旅行用の小さなギター。突然、平和で素敵な南太平洋の島で「おい、せめて一曲でもこんな環境で書かないと時間を無駄にしているよ」との声が頭で響く。「なんという仕事熱心さ!」確かに正しい。これが僕が、黙って座って5分以上もテレビを見ていられなし、黙って太陽の下で日焼けをするために寝ていられない訳。または、車の運転中、携帯でニュースを検索せずにいられない訳(最後に言ったのは違法。僕が言ったことは内緒にしてくれ〜)。飛行機だけは例外かな。(中略)その仕事熱心さで、家族に特に休暇中は迷惑をかけるけど、おかげで曲の一つや二つが生まれる。(「Bop ‘Til You Drop」も83年にタヒチで書いた曲なのでそろそろ次がこのトロピカルパラダイスで生まれる頃だった)。ワインを一口飲み、ギターをつま弾き、曲を書き始める。曲を書くときの変な声で歌い始めたりするから、回りにいた観光客に変に見られただろうけど、突然、ちょっと酔っ払った頭の中で、「Light This Party Up」のフレーズが浮かぶ。ラップトップでこのタイトルの曲は何曲あるのか調べたが、驚いたことに一曲もない。ということで、このボラボラの砂浜で回りにいた他の観光客が「なんでこいつは6歳の女の子のような声をして歌っているんだ?」と僕のそばから遠ざかっていったのも気にせず、もう少し地元の赤ワインを飲みながら曲を完成させた。やっとこれでスノーケリングに行けるってもんさ。神様のおかげ。

Miss Mayhem

ニューヨークで「幸せをつかむ歌」の撮影中に週末休みだった時、妻と犬を連れてあのすばらしい街を探索する代わりに、もっと仕事をすることを考えてしまう。悪いけど、止められない。もう病気。多分。Tad Bublerは若者に人気のあるThe Hold Steadyというインディのバンドのアーティスト。ブリックリンに住んでいてギター、レコーディングの機材、そして僕と曲作りの願望を持っている。しかるに、尊敬されるインディアーテストになるというありえない夢をかかえてブルックリンへと向かう。初めて会う人と曲を書くということは、かなり恐ろしく恥づかしかったりもする(Stripped Down のコンサートのTodd Rundgrenとの経験での話のように)。とにかく、僕らは馬が合い(Todd の方ではなくてTad)、前に一度も会ったことがなくて、見ず知らずの人と一緒になって曲を書くというような変な事をしようとしているのはおかしな感じ。全ては当たるか外れるかのクリエーティブな曲作り。だれも、曲はどこからひらめくかわからない。楽器を手にとってお互い向き合って最良を願うのみ。幸運にもタッドと僕の場合は、彼がこのクールなギターのラインを考え、僕がコーラスを付け加えて録音し、インディの将来の可能性と、後にマットと一緒に曲のコーラスとなった原型であるギターのうまいリフと共にブルックリンを後にして出来のがこの曲(実際は、全くインディっぽくない曲になったが)。「Mayhem」は、もともとこのアルバム/CD/フリーダウンロード(でもただでダウンロードしたら、この素晴らしい文学的な文章が読めない)のタイトルにするつもりだった。とにかく、「Mayhem」というタイトルは、いつものポップスター/昼メロアイドルのアルバムというより、メタルバンドのように聞こえると思ったから。そう、Miss Mayhem、僕らは、自分たちの過去のロマンチックな思い出として、一回くらいは彼女(もしくは彼)に出会ったことがあるはず。その、超ホットで、ベットでは最高で、美しく(もしくはハンサム)、うまい! 最高じゃないか!!! ある日、ヅゥブロギター(古いブリーフ風の楽器)をマットの家へ持って行き、このリフを弾き始めたらマットが「イェス、イエス、それを弾き続けて」と叫び、「何を弾き続けたらいいんだ?」と僕がいう前に、曲が出来、それを「Miss Mayhem」と呼ぶことにした。楽しんで。時々インディで、鞭打つようなメタルの性質のあるチューンを持ち合わせた曲。