Hoops for Life concert

 

Southeast Missouri State univ. bedell performance hall

Cape Girardeau, MO















サハラ・アルドリッジを覚えていますか?(2006年12月8日のツアー・レポートを参照)そう、リックの「VIO」の中にフィーチャーされた曲、「Saint Sahara」のサハラ。最後は、病との戦いに彼女は負けてしまったけれど、両親のエイミーとシャノンは、「Hoops for Life」という、非営利団体を設立し、 サハラが最後に治療を受けた、スタンフォード大学病院のルシール・パッカード・小児科内の小児脳癌リサーチ・プログラムのために資金集め、寄付をして役立ててもらっている。その日の朝は、他にマラソンのイベントがあり、私は、それには参加できなかったけれど、650人以上の参加者があり、ミズーリ州南東地区では一番大きなイベントとなったそうです。


ここケープ・ジラートはセント・ルイスから南へ車で約2時間。正直1人で知らない土地を運転するには長い距離だが、私としては、今までもこのチャリテイーをサポートしてきたし、ましてリックのコンサートがあるとなると、やはり、、、、。


セント・ルイスへ到着後、急いで支度をし、会場へ向かった。この900席定員の会場は、かなり新しく、800席以上はこのコンサートで埋まったそうだ。開演時間の8時丁度に、このイベントの主催者、サハラの両親、エイミィ&シャノン・アルドリッジがステージに登場。このイベントの意義と、そして、統計によると毎日36人がガンの告知を受け、その見ず知らず、おそらく一生会うことのない彼らや子供をもったやりどころのない気持ちをもった両親を助ける為に戦っている事を話す。そして、サハラの元クラスメイト、男女2ずつがステージに登場し、アカペラで「lean on Me」を歌う。感動的で、最後はみんなからスタンディング・オーベーション。


間もなく、リックがセンターステージに登場し、「WKRR」を歌う。明らかに中西部辺りのレギューラーファンは沢山いたようだが、あいにく、私の縄張りにあらず(笑)、ほとんど見かけない顔だった。おそらく、カリフォルニアから来たのは、私、バンドメンバー、そしてリックだけだったに違いない。


懐かしい所では、ランス・モリスンがベース担当だった。彼は、リックが「カーマ」を引っさげてツアーをし始めた時のオリジナル・ベーシスト。マットは、この週のすべてのコンサートは、野球の試合があって(マットは大の野球ファン。まさか、自分でも今更するとは思ってもみなかったけれど)お休み。(ちなみに、そのマットだが、つい最近のエルトン・ジョンの20年来のツアー・ベーシスト、ボブ・バーチの突然の死により、代わりのベーシストに抜擢。10月から、エルトンのツアーに合流するらしく、リックのバンドからは脱退。現在リックは、代わりのベーシストを探しているとのこと。ちなみに、ランスも、ドン・ヘンリーのベーシストになるということで、2002年にリンクのバンドを離れたが、今もベーシストとして活躍中で、今回はスケジュールがあったので、リックに合流とのこと。)


前のコンサートでも気がついたのだが、リックは、今回も、「SDAA」と「VIO」からの曲は、一曲もしなかった。だたし、そのかわり、前回は新曲、「I Hate Myself」を披露してくれたが、今回は、ハイライトでもあった、「Saint Sahara」をアコースティック・ギターのみでサハラに捧げるために歌ってくれた。リック、そして会場にいた全員が、非常にエモーショナルになった瞬間で、リックにおいては、目から光るものが明らかに落ちて来ているのがわかった。曲がすぐ「LIAR」に代わったが、私は、とても気分が引きずられていて、リックやバンドと違い、テンポの速い明るいムードに順応するのにはかなり時間がかかった。その後のアンコールにリックは、オレンジ色の「Hoops for Lie」Tシャツに着替えて登場。それは、サハラの大好きだった色だった。


M&Gのチケットは通常のチケット以上の値段だったが、寄付をかねているので、購入し、コンサート終了後、バックステージへ。そして、ツーショーット。あっという間だったが、おそらく、このコンサートがカリフォルニア、ユタ、そして、ミズーリと続いた3日連続最終日ということで、リックは疲れていたに違いない。しかし、ファン一人一人と笑顔で触れあうリック。コンサートはいつも大きなカメラを持ちあるいて写真を撮り、それらの写真が後で、手元に残るのは嬉しいが、たまに、そんなことを忘れて100%コンサートに集中するのもいい。ということで、カメラを持って行ったのだが、ちょっと調子が悪かったので、写真はあまり撮らなかったが、その分、よりコンサートを楽しめたのは確かだ。