Billboard Live Osaka & Tokyo

 

august 17, 2011 (osaka) & August 19-21, 2011 (Tokyo)















正直言ってリックの今年の日本ツアーが発表になった時は驚いた。前回2010年は、5年も待たせてからの来日で、少なくても数年はまた来ないだろうと思っていたのに、今回はあっさりと翌年。コンサートまであと1ヶ月を切った時、過去に例のない大地震と津波に東北関東地方が見舞われる。当然ツアーも延期。と思いきや以外に早く新たな来日スケジュールが決定した。 それにしても、リックが実際にこの日が昇る国の土を踏むのを見るまでは、彼がこの状態で来日する事が信じることが出来なかった。


まずはコンサート当日に大阪へ。会場に入り、リックが今この時点で日本におり、ここで今夜コンサートが行われるという実感がやっと湧いて来た。実際の会場は思ったよりやや小さかった。もちろん、それはファンにとっては嬉しいこと。東京の会場はやや大きく、上に座席が何層か多くあった。横の壁側のカウンター席に座っている観客をこちら側から見ると、とある音楽賞番組の審査員のように見える。アクションの激しいリックに対してステージは小さめだが、音響は非常にいい。


セットリストに関しては私の記憶では特に驚いたものはなかったが、「State of the Heart 」のフルバージョンと「Wasted」を久々に聞けて嬉しかった。それも、最後のコンサートでたった一回だけ。実はその日の一回目のコンサートが終わり、絶対「Wasted」をやってほしいと言っていたばかりだった。自伝で関係を持った女性のことに付いて書いた曲と認めてから初めてライブで聞いた。この曲についての感じ方が変わったか?おそらく少し・・・。それ以上に、リックがこの最後のコンサートの時だけブルージーンズで現れこの曲を演奏してくれたのがとても嬉しかった。なぜかと言うとSDAA Tourでこれを演奏していた頃から彼がギターを弾きながらブルージーンズ姿で細く長〜い足(特に左足)でリズムを取りながらやるせない顔をして歌うリックがとてもセクシーで、どうも弱いのだ(笑)。そう、「Speak to the Sky」もちろんやった。東京での最初のコンサートで。でも「時は移り過ぎても〜」以降を教えてあげないといけませんねえ〜。残りずっと「something something something」で一番を唄い通しきりました(笑)。


沢山のローズ・エクプロージョン。沢山の色のバラの花びらが舞って散った。バラの花は日本では安くはないのに惜しみなくリックは叩き付ける。特に最後にファンクラブ会長の伊藤さんの送った花束は立派でとても高そう。が、リックはあっという間にロジャーのドラムに叩き付ける。でも宙に舞った花びらはとてもきれいだった。リックは子供を客席に見つけると必ずと言っていい程、ステージにあげて踊らせてから「DTTS」を歌わせる。親に十分練習させられた成果が現れ、その辺の大人よりみんなしっかり歌える。(リックは日本の子供たちは可愛いとしきりに言っていました。)


さすがに毎日2コンサートはキツいように思えた。特に、最終日一回目では声が嗄れていてコンサート中お茶を飲んでがんばっていたリック。二回目の最後のコンサートは持ち直したように見えたが、他と比べると短く感じた。でも、計8回のコンサートの中で一番良かった。もちろん、例の久しぶりに聞けた2曲のせいもあるが、観客のエネルギーレベルが一番高かったように思う。そんな観客のエネルギーをリック自身が感じ、みんなに返す。それが一番感じられたコンサートだった。


既に、来年が待ちどうしい。



2011 Japan Tour 曲目

(順不同、尚かつ100%著者の記憶によるものなので、実際とは相違するかもしれません。)


Who Killed Rock'n Roll (ほぼ毎回オープニングソング)

I’ll Make You Happy(最終コンサートだけこれがオープニング)

Affair of the Heart (確か東京で一度これがオープニングで赤のRSモデルギターを持って会場から現れたときもあった。)

Speak to the Sky(東京の一日目の最初のコンサートで)

Living in Oz

I've Done Everything For You

Love is Alright Tonite

Medley

Venus in Overdrive(「Yeah!」カードが毎回会場中で掲げられる。)

I Get Excited

Rock of Life (歌うときはいつも2ndのコンサートで、ファンはかなり盛り上がる。)

Jet (最終日二回目にはアンコールで)

What's Victoria's Secret?

Gloria (Bathtub version)(言葉の壁があるのでウケが今一だった。)

State of the Heart(最終日二回目のみフルで。後はメドレーでの一部として)

Red House(ギターソロ)

Wasted(最終日、最終コンサートのみ)

Love Somebody (全コンサートで)

Don't Talk to Strangers(大抵はこれかHTのどちらか。子供がターゲットになっていました。)

Human Touch(会場の端から端まで大サービス)

Jessie's Girl (全コンサートで)

Wild Thing(確か東京初日2回目の一回だけ。二曲アンコールのコンサートでシャツなしで。個人的にはジミヘン盤よりずっとリックバージョンがいい。)

Kristina(いつもこれがアンコール)