Billy Bob’s

 

Fort Worth, TX


5.15.2010

このコンサートのレポートを書くのはかななりの至難の業だ。理由?コンサートの半分は見逃したから、、、。でも今まででも最も楽しかったリック関連の旅の一つでもあった。


全くもってこの遠いテキサスまで来てしまう予定はなかった。ただ、次のコンサートがないかと探していたところ、なんと全くもって都合が良く、合理的でしかも絶対楽しいコンサートになるに違いないショーを見つけたのだった。それも自分の最も好きなアーテスト2人のコンサートが同じ日に同じ場所で。これはまさしく行かざるを得ない運命に違いないと信じ、すぐ飛行機の予約をして、今はダラスに住んでいるリック仲間の友人に連絡したのだった。こうして私たちの奇想天外なコンサート・ダブルヘッターの旅が始まったのである。


午前6時発の飛行機に乗り午後1時にダラスに降り立つ。友人と一緒に最初のアドベンチャー先、チャーリー・セクストンのソロコンサートへと向かう。こじんまりとしたスタジオ風のセッテイング。ヴォーカルとギター、ピアノの音がクリアーにそれぞれ隅まで響き渡る。本当に80年代のテーインの頃の彼を覚えている人は、彼の音楽性の成長ぶりに目を見張ると思う。コンサートは約2時間程続き、私たちも少し焦ってくる。


結局、リックのコンサートには遅れ、半分以上見逃した。おまけに会場前でしばし足踏み。ボックス・オフィースでチケットをもらうはずが、身分証明書が見つからずに困ってしまった。結局チケットは貰え中へ入れたけれど身分証明書がないと帰りの飛行機に乗れない!ここでパニックになるのだろうが今はそんな時間がない。とにかく中に入り席に向かった時には既に「DTTS」が始まっていた。


しかしこの2つのコンサートはまるで夜と昼のよう。一方は、ギターの弦の一本一本の音が聞こえる程の音の世界で、明らかに観客は音楽を「聴く」為に来ているのに対し、リックのコンサートはエネルギーがみなぎるロックショー。観客はパーテイーを「楽しむ」為に来ている。心からこれら二つのコンサートを楽しむことが出来、同時にこの二人のシンガー/ソングライター/ギタープレイヤー/パフォーマーの才能に感激し脱帽。


「HT」でリックは観客席に降りて来たが、時間的にはいつもより短めだった。どうも後で分かった事だが、気分が良くなかったらしい。その翌週のコンサートを2件延期しなくてはならなかった程だった。(このコンサートでなくって良かった!)ロニーがステージにいたのを見かけたが、そういえばドラマーはロジャーではない。彼は病気で今回休んでいたそうで、ドラムはピンチ・ヒッターとなったようだ。リックはきっとロジャーから感染したに違いない。


「JG」の後のアンコールはこのところ恒例のシャツ無しお姿。私の好きな「Wild Thing」「Kristina」を演奏。あっという間のコンサートでいつも以上に短く感じた。通常の90分でも短いと思えるのに 特に遅れて来た場合は、、、。実際に遅れたのは30分くらいで、それでもたった5曲しか聞けなかったので、きっと、時間きっちりに始まり、ショウ自体も実際は短かったのではなかろうか、、、。(リックの気分がすぐれなかったらしいし、、、。)


最後に会場の様子を少し、、、。ここは、大きなカーボーイ・バー風になっていて、中央には大きなダンスフロアー(皆さんが想像しているようなのではなくて、全く持ってカーボーイ風のやつ)、プールテーブル、他にもいろんなカーボーイ・チックなものがあり、ステージ前にはかなりの数のテーブルが置かれ、全体がテキサス・サイズの大フロアー。街のこの一角には、ロデオ会場、カーボーイブーツ屋、レストラン、バーなどがあり、 ウエスターン映画のセットのようで探索したらとてもおもしろそう。ちなみに、はい、身分証明書がなくても無事に飛行機に乗れました。テロリストの様には観られなかったようです。 ホッ! 


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