ラジソンホテル/radission hotel

 
 

会場であるラディソンホテルに着いたのは、午後2時。しかし、チェックインできる部屋がないとのことで、車で待つこと、約40分。それからフロントに電話で尋ねたら、準備のできた部屋があるとの返事が返ってきたので、大至急チェックイン。サウンドチェックの待ちあわせ時間まであと、20分だった。

部屋に荷物を置き、少しリフレッシュしてから、大至急会場へと向かう。着いてみるとサウンドマンのマティーが一時間の遅刻とのことだった。開演が遅れるのではないだろうかと思った。中に通されるとそこにはバンドの面々、ロニー、マティーがそれぞれサウンドチェックを行っていた。が、そこにリックの姿は見当たらなかった。二十分ほど待ったろうか、ついにリックが現れると同時に、座って待っていたファンが立ってステージダッシュ。いやはや、悲しい習性かな、リックが現れると10人くらいしかいないその会場でも、ついついステージめがけてダッシュ。

リックは、そのままステージへと歩いて行く。その時、「見慣れた顔ばかりだ」というようなことを口にしたので、おそらく、同じファンが何度もサウンドチェックに来ているといったようなことを示唆したのだろうと思った。実は、今回、人に誘われて、初めてRicksmerchよりSound check/Meet and GreetのSilver Packageを購入したのだった。二人で分けたので、一人、250ドル。高い買い物だったがこんなことはそんなしょっちゅうするわけではないので思い切ったわけだが、その場に居合わせた他のファンは、どうもこのSound check/Meet and Greetパッケージ購入の常連顧客のようだった。(凄い!)

ステージでリックはスタッフと数分間言葉を交わした後、何かポケットから紙を取り出した。どうも「Broken Wings」の歌詞らしい。「これしかないからなくさないで」と言って誰かに渡し、モニターの上に張りつけてもらった。後で覗いてみたら、二番の歌詞のみだったので、一番はきっとマスターしているのだろうと思った。

それから、下にいるファンのところへやってきて、一緒に写真を撮ったり、話をし始める。私は、以前から、リックに一つ見せたいものがあったが、こういった機会でもなければあえて手元に用意をしてくることもなかったので、今回念願かなってついに披露することが出来た。それは、オリジナルの「ジェシーズ・ガール」のシングルカバー。最初リックに「何か気が付く?」と見せたら「日本版でしょ」と予想通りの返事。「それだけ?」とさらに突っ込んでみると、改めてじろじろ見つめ直し、しばらくしてやっと「これ?」と英語のタイトル部分を指差したのだった。すでにご存知の方もいるかと思いますが、堂々とオリジナルのタイトルには、スペルミスで、「Gessie`s Girl」となっているのでした。正しく直された方のジャケットも見せたら、まじまじと比べて改めて大笑いするリック。「英語圏でない国にレコードを売りつけようとするとこんなことになるんだよ。」と一言余慶に付け加えたら、そこでもうひと笑い。

一通りみんなと話し終わると、リックはステージに戻った。そして、Mattyが何か一曲やってみてと指示をだす。バンドがみんなで「Beautiful You」をプレイ。実際のコンサートでこの曲は演奏されなかったので嬉しいボーナスだった、それからもう一曲、「Broken Wings」を演奏。二番のところでリックはしっかりと歌詞を見ながら歌っていた。約一時間たったころに、会場のセキュリティー責任者らしき人に、そろそろという事で退散させられた。

部屋に戻って支度をするつもりだったが、会場の外に出てみるとそこはすでに予想以上に長い人の列。ここで戻ってゆっくり着替えでもしている場合ではないと、そのまま列の一番後ろに並ぶ。が、チケットは部屋に置いたまま。地元サクラメントからの友人に会場へはいつ到着するかと電話で尋ねる。幸いにもそれから20分もしないうちに来てくれたので、列の番を取ってもらい、とりあえず部屋へ戻り、チケットを手にする。それと缶ビールも2つ、、、。

それから間もなく、ドアが開き、それぞれ会場内へと通される。一緒の友人の1人は、歩行補助用のウォーカーが必要なので、それを置けるようないい場所を探す。前の方は陣取れなかったけれどおそらくそれが幸いしたのか、立ち見のみでも、ハウス・オブ・ブルースのようなすさまじさはなかった。また、リックが出てくるまでさほど長く待たされた感もなかったのはとても良かった。

オープニング曲後のコンサート第一曲目は、「I`ll Make You Happy」、そして、「Will I?」へと続く。「Broken Wings」を最初にロックフォードのコンサートで聴いたときは、やや違和感があったが、今回はすんなりと聴けた。というのも、リックのバージョンは、曲のアレンジがオリジナルに近く、オリジナルに親しんでいる世代の私は、どうもオリジナルのイメージが抜けず、ロックフォードでは、リックがカラオケでこの曲を歌っていうような雰囲気にかられたのだった。が、すでにリックも何度か歌ったからだろうか、今回は、そんな違和感を感じさせられることなく聴くことができた。また、レコーディングシングルでのRichard Pageとのデュエットは、とてもまとまっていて、いつかLAでコンサートがあるときは、飛び入りで彼に参加してもらい、生のデュエットを披露してもらいたいと願ってしまう。

コンサート半ばでヘッドセットのマイクとワイヤレスのギターに代わったのだが、なかなか下におりてくる気配がない。実は、自分が上がれるような椅子などを探していたようだった。立ち見で、だだっ広い会場だったので、そんなものはあるはずがない。しかし、一緒にいた友人のウオーカーを見つけ、結局その上で数曲歌ってしまったのだった。その場にいた友人たちは当然その間中、大興奮。ウオーカーの持ち主は、前から少し支えのところが曲がっていて、どんなもので叩いて直そうとしてもびくともしなかったのに、リックがあがったおかげで直ったと二重の喜び。で、私はと言うと、それらが起こる直前に会場の後ろの方で新鮮な空気でも吸ってくるとその場を離れ、後ろから友人たちの興奮を見ていたのだった。(ううっ、、、信じられない!)

今回、初めて「Speak to the Sky」を聴いた。おそらく誰かがリクエストしたに違いないが、曲の合間に、簡単に披露してくれた。また、新ギターリストのGeorgeは、前回ロックフォードで観たときよりは、余裕が見えてきたように感じた。そのロックフォードのコンサートでは、新CDから、3曲披露してくれたので、今回も数曲聴けるかなあと期待したが、結局、「Broken Wings」だけだったのは意外だった。そして、「SDAA」からは、「Perfect」、「Beautiful You」、「Wasted」が削られ、代わりに、以前のカバー曲「Fire」と「You Really Got Me」が再び加わったのも不思議だった。CDの発売が近づくまでは、あまり今のうちから演奏せず、そのための穴埋めとして、これらのカバーを演奏したのだろうか、、、。コンサートそのものは、90分弱で若干短く感じたが、しかし、それでも終った後はいつも次のコンサートに行くのが待ちどうしくなる。

セットリスト

I:ll Make You Happy

Will I?

Affair of the Heart

I’ve Done Everything for You

Rock of Life

Red House

Don`t Talk To Strangers

I Get Excited

Fire

Broken Wings

Love Somebody

Jesus Saves

Kristina

You Really Got Me

Human Touch

Jessie’s Girl

Alyson

Love is Alright


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sacramento, ca

may 4, 2005